フライとは釣りに用いる疑似餌の一種で西洋の毛針のこと。主としてフライフィッシングで使用されています。フライは淡水魚や海水魚が捕食する可能性のあるあらゆる種類のものを表現するために作られた疑似餌で、その対象は水生昆虫、陸生昆虫、甲殻類、蠕虫、小魚、植物、果肉、魚卵、小型爬虫類、両生類、哺乳類、鳥類など。現代のフライには天然および人工の多種の素材が使われています。

20世紀中頃までの初期のフライフィッシングにおいては、フライフィッシャーのクリールに魚をもたらす能力から、効果的なフライ・パターンは『killing flies』と言われていました。19世紀中頃までには数千種類のフライ・パターンが考案されていましたが、今日ではく数えきれないほどの種類が存在しています。

フライを使う釣りが出てくる最初の文献は、西暦200年頃にアエリアンが書いたとされる博物誌です。その中でマケドニアのフライについて論じられていました。1496年には修道女ジュリアナ・バーナースの作とされている『The Treatyse on Fysshynge with an Angle』が出版され、その本にはロッド、ライン、フックの作り方や時期に応じて使用する様々なフライの仕上げ方が含まれています。[Artificial fly]という用語の初出はアイザック・ウォルトンの『釣魚大全(1653年)』です。ウォルトンが『釣魚大全』を執筆していたのと同じ頃、ジョン・デニーは『釣りの神秘(1652)』を出版しました。それには最古のものとして知られているフライのイラストが含まれています。

1800年代初期までには、トーマス・ベストの『釣魚技術論(1807) 』からの次の典型的な引用とほぼ同じような釣りの文献において、フライフィッシャーによって使用されるすべての種類のフライに言及するために[Artificial fly]という用語が日常的に使われていました。フライという用語は飛ぶ昆虫を模倣した物を指すものでしたが、1800年代中頃にはずっと広い範囲の模倣に対して用いられるようになりました。

ドライフライは浮力を持つように、或いは水面上に浮くように設計されています。水生昆虫や陸生昆虫の成虫の形状を表現しているのが特徴で、一般に淡水魚用のフライと看做されています。イマージャーは水面膜の中で漂うフライです。

ウエットフライは水面下に沈むように設計されています。ウエットフライは幼虫、若虫、さなぎ、溺れた昆虫、小魚、その他の水中にある食べ物を表現するために幅広い種類のパターンが作られていて、一般に淡水魚用のフライと看做されています。

ニンフは水生昆虫や小型の甲殻類の未成熟な形状に似せて設計されていて、一般に淡水魚用のフライと看做されています。

イマージャーは成虫になるために水を離れようとしているときの完全に成熟していない羽化中の水生昆虫に似せて設計されていて、一般に淡水魚用のトラウトフライと看做されています。

ストリーマーは小魚或いはその他の大型水生動物などのある種の形状に似せて設計されています。これらのフライは淡水と海水の両方の生物種に基づいて形作られていて、どのような種類のゲームフィッシュでもそのほとんどに対して効果的であることから、フライの種類としては非常に多種多様です。

テレストリアルは風に飛ばされたり水に落ちたりして魚が捕食できる状態になった水生昆虫以外の昆虫や甲殻類、蠕虫などの形状に似せて設計されています。

バスまたはパンフィッシュに用いられるフライ、バグ、ポッパーは一般にオオクチバスやブルーギルのような温帯地域に棲息する魚種が捕食している水面及び水面下の昆虫、甲殻類、小魚などの形状に似せて設計されています。この種類のフライには魚に捕食される小動物、小鳥、両生類、爬虫類に似せたパターンも含まれることが通例です。

パイクアンドマスキーフライは一般に、ノーザンパイクやマスキーのようなカワカマス属の魚種が捕食している水面及び水面下の甲殻類、小魚などの形状に似せて設計されています。この種類のフライはバスフライよりも大型で、魚に捕食される小魚、小動物、小鳥、両生類、爬虫類に似せたパターンも含まれることが通例です。

サーモンフライはアトランティックサーモンをフライで釣るために特別に製作された特殊な種類のフライ。これらのフライはルアーとして分類される可能性もありますが、実際にはボンバーのようなドライフライです。また、「古典」と「現代」が調和したフライ・パターンでもあるようです。

スティールヘッドアンドパシフィックサーモンフライは北米西部地域や五大湖流域でスティールヘッド(降海型のニジマス)やパシフィックサーモンを獲るために設計されたフライです。

ソルトウォーターフライは沿岸、沖合、河口などの海に棲む小魚や甲殻類、その他の海の食べ物など、様々なものの形状に似せて設計されたフライの種類。これらのフライには一般に水面下で使用されるパターンと水面で使用されるパターンがあります。

ボーンフィッシュフライは浅瀬でボーンフィッシュを獲るために使用されるソルトウォーターフライの特殊な種類です。これらのフライは一般に小型のカニ、小エビ、その他の甲殻類に似ています。

ターポンフライは沿岸や沖合でターポンを獲るために使用されるソルトウォーターフライの特殊な種類です。これらのフライは一般に、ターポンによって普通に食べられている小魚を表現しています。

ストライプドバスフライは淡水域と沿岸や沖合の海域でストライプドバスを獲るために使用されるフレッシュウォーター・ソルトウォーターフライの特殊な種類です。これらのフライは一般に、ストライプドバスによって普通に食べられている小魚を表現しています。