2011 年 11 月 14 日 のアーカイブ

釣り(つり)とは、釣り竿、釣り糸、釣り針などの道具を使って、魚介類などの生物を採捕すること。魚釣り(さかなつり)、フィッシング(fishing)とも呼ばれています。生業としての釣りは食料を獲得する一手段として古くから行われています。日本では、石器時代の遺跡からも骨角器の釣針が見つかっています。釣りは、江戸時代ごろから趣味としても行われるようになりました。パリオリンピックでは釣りが競技種目の一つとして採用され、釣果が競われました。

娯楽、趣味、スポーツといった娯楽性の釣りを【遊漁】といいます。英語圏ではスポーツフィッシング(Sport fishing) と称されています。これとは対照的に生業としての漁、産業・商業としての漁のことをコマーシャルフィッシング (Commercial fishing) といいます。遊漁を行う人のことを遊漁者と呼びます。一般に、乱獲の防止や漁場保全のために漁網の使用などが制限されているため、遊漁者が行える漁法は、ほとんど釣り漁に限られています。
このように魚釣りを娯楽・趣味とする歴史が江戸期以来続いていることから、今日においても「釣り」という言葉を遊漁の意味で用いることが多いようですが、バスフィッシングブームで世間の耳目を集めたように、好事家の趣味であった遊漁としての釣りも、現在では一大産業となっています。釣具メーカーはトッププロと提携し、マスコミを通しての商品のPRにつとめています。

疑似餌とは、魚を釣る際に、本来魚が食べない物を餌として用いるもの。針の部分も含めて呼ぶことが多いですが、一部のルアーやソフトルアーなど、針が付いていない状態で販売されている物もあります。疑似餌には魚が自然の中で食べている昆虫や小魚などに似せて、「マッチ・ザ・ベイト」や「マッチ・ザ・ハッチ」の考えで作られたものと、自然界には存在しない形状や光や音のアピールで魚の関心を引くものがあります。木製又は合成樹脂製の魚の形又は対象となる餌となる生物をデフォルメして模した疑似餌。本来肉食の対象魚用の疑似餌だが、まれに草食魚が反射的に釣れる事もあるようです。

疑似餌の大きさ、用途によってフックと呼ばれる針が1~4本ほど疑似餌の下部又は側部に装備されています。また、餌木やスッテと呼ばれる日本のイカ釣り用の疑似餌には、傘状でかえしの無い特殊な針が付けられています。なお、フライなどの毛針には、そのまま針に毛が巻き付いています。疑似餌が捕食対象ならば対象魚の口に、攻撃対象なら口又はスレ掛かりとして体のどこかにフックが掛かるしくみとなっています。

大きさは様々で、ピーナッツ~ワインボトル以上の大きさまで多種多様、色や模様のパターンも非常に多岐にわたっています。タイプも様々で、リップという板状のものを抵抗にして沈むタイプ、水面に浮くタイプ・沈むタイプ・水中で静止するタイプ等があり、ルアーのトップウォータープラグやリップの付いたルアーは基本的に浮き(フローティングタイプ)、ジグやスプーン、スピナーと呼ばれる金属製のルアーや餌木は基本的に沈み(シンキングタイプ)、一部のリップ付きルアーは水中で静止ないし極ゆっくり浮くか沈むかします(サスペンドタイプ)。

アピールの仕方についても、プラグ自身の動きによってアピールするタイプ・水の抵抗を利用して振動するタイプ・水面に泡をたて、はじける音でアピールするタイプ・面塗装により様々な色を反射させるタイプ・表音源となる金属球又はそれに準じた音を発生するものをプラグ内に内蔵しているもの・複合タイプなどがあり、また魚の動きに非常に近づけたものもあります。

釣り竿は、釣りに用いられる弾力性に富む細長い棒状の道具のこと。

竿は一般に手元から先端に向かって少しずつ細くなるように作ってあり、構造・材質・用途などによって分類されます。細くなった先端部より釣り糸が伸び、魚が掛かると強い引っ張りを受けるため、柔軟性に加え相応の引っ張り強度を持つのが一般的です。運搬や収納に便利なように、何本かの竿を継いで使用する継ぎ竿があります。継ぎ竿では複数の部品で構成され、組み立てます。これを手軽に伸び縮みさせることができるようにしたのが、振り出し竿です。振り出し竿では中空になった竿の中に細い部品が仕込まれており、これを引っ張り出す事により組み立てます。リールを取り付けることができる釣り竿には、道糸を通すためのガイドが数個付いています。ガイドの代わりに釣り竿の内部に道糸を通すことができる中通し竿など様々に工夫された竿が存在するほか、目的に特化した竿も様々に存在します。

釣り竿の材質は、ガラス繊維強化プラスチック(グラスファイバー)や炭素繊維強化プラスチック(カーボン)などが主流になっています。グローブライド社では竿先にチタン合金を使っている機種もあるようです。趣味のスポーツフィッシングでは、竿の良し悪しが釣果に関わるとあって、高価な特殊素材をつかった竿も少なくありません。高性能素材では折れ曲がり強度や引っ張り強度が高かったり、またはより軽く・より長くといった工夫が見られます。

和竿の紀州竿では、先端部を真竹、中間部を高野竹、根元を矢竹と竹の弾性や強度に合わせて使い分けて一本の竿を製作しています。庄内竿では、一本の竹そのものを使い延竿として製作します。これらは単純に竹を適当な長さに切って繋ぎ合せただけではなく、接合部が糸や漆で補強されたりといった工芸品で、その設計は現代の釣り竿にも継承されています。

リールとは、釣り竿に取り付けて釣り糸を巻き取る道具のことです。現在でも使われているリールの中で最も古いのはフライリールなどの片軸受けタイプと呼ばれる物。主流とされるリールを大きく分けると、左記の片軸受けリール、主に船釣りやブラックバス釣りに使われる巻き上げ力が強い両軸受けリール、主に投げ釣りに使われるスピニングリールです。

片軸受けリール
片軸受けタイプのものです。華奢なリールで、魚を巻き上げる事はあまり得意としていません。作りも他の種類のリールに比べ極めてシンプルで、ハンドルとスプールが一体となっています。フライフィッシングに用いるリールはこの片軸受けリールが多く、太いフライラインを収納することを念頭に作られフライリールと呼ばれます。防波堤の根魚を探り釣るヘチ釣りにも、軽量であることから竿を含めた釣り道具全体の操作性が上がるため、片軸受けリールが用いられます。

両軸受けリール
ベイトキャスティングリール、ベイトリールとも呼ばれます。主に船釣りや一部の磯釣り、ブラックバスを中心としたルアー釣りに使われています。糸が出ていく方向が巻き取りの面と平行であるため、巻き上げ力が強く、糸ヨレもほとんど起こりません。投げ目的で使う場合、キャスト時に後述のバックラッシュのトラブルが起こりやすく、使いこなすにはブレーキの調整、サミングなど、多少の慣れが必要です。

バックラッシュとは?
スプールはキャストの瞬間から、放出される糸に引かれて勢いよく回転し出し、慣性により回り続けます。一方、糸の出る速度は、錘やルアーが空気抵抗や着水により失速するのにつれて、遅くなっていきます。スプールの回転速度が、糸が出て行く速さを越えてしまったときに、スプールに巻いてある糸がスプール内で緩み絡まってしまいます。これがバックラッシュです。

ルアーは、ルアーフィッシングでの釣りに使用する道具のひとつで、針が付いていて、動きや色、匂い、味などで、直接魚を誘う物の事。日本語では疑似餌と訳される事が多いです。ルアーという単語は元々は鷹狩りの調教に使う道具のことをいいます。タカやハヤブサなどの猛禽類の調教に使われる鳥の羽や動物の毛皮で作られたものでそれを獲物に見立てて振り回し、猛禽類に掴ませることで狩りを教えるのに使います。ルアーを大きく分けると、ハードルアーとソフトルアーに分けることができます。プラスチック、ウッド、金属のような固い素材で作られた物をハードルアー、ソフトプラスチックや豚の皮などで出来た柔らかいものをソフトルアーと言います。

ルアーの語源は1300年ごろとされています。ルアー自体が本来は漁具として世界各地で発明されたものですが、研究者ではない一般の釣り人による外国語古典文献の解読は、ほぼ不可能で、現代英語の範囲内でかつ、アメリカ、イギリス主体のごく最近の資料ではスポーツフィッシングにおけるルアーとしては、1800年代の英国のデボン系ルアーが有名です。それ以前にも、ルアーと呼べるような物は存在していますが、正確な資料を解読するには、ヨーロッパ地域で混在しながら複雑に変化した1700年前後のゲルマン系古典言語による原著の読解が不可欠です。 日本においても1700年前後の時代で、すでに漁に用いられた餌木や角などが存在していて、日本固有のルアーの元祖として上げられます。

木製またはプラスチック、セルロイド製の立体的なボディを持つハードルアーのこと。浮力が高く基本的に水に浮きますが、おもりを内蔵して沈む物もあります。初期は木製だったプラグは、安く大量生産が可能なプラスチック製に取って代わられましたが、少数ながら木製のプラグも生産され続け、根強い人気があります。

最も一般的な魚の姿をしたルアーです。魚の口に当たる部分にリップと呼ばれるプラスチックを含む樹脂製の舌状部品が付いています。ルアーを引くとこれが水流を受けて、水を逃がすように左右に体を振動させながら浅く潜水します。ほとんどが水に浮くフローティングタイプですが、ごくわずか水中で停止するサスペンドタイプ、水に沈むシンキングタイプもあるようです。

丸みを帯びたミノーのような姿で、ミノーに比べて大きなリップを持ちます。リップが体側方向に沿って長くまっすぐなほど深く潜ることが出来ます。狙う水深によって、シャロークランク(約0-1m)、ミドルクランク(約1-3m)、ディープクランク(約3-5m以上)、ボトム(5m以上)と分類することができます。ミノー同様、ほぼ全てが水に浮くフローティングタイプですが、ごく少数サスペンドタイプも存在します。

リップレスクランクとも呼ばれます。横から見ると平行四辺形の魚の姿で、左右からつぶされたような薄いボディになっています。他のプラグでは口付近にあるアイ(糸を結ぶ輪)が頭頂部にあって、クランクベイトのようにかなり下を向いた姿勢で泳ぎます。プラグの中では唯一水より比重があり、着水と同時に素早く沈んでいきます。ルアーを引くと、バイブレーションの名の通り激しく体を振動させながら浮上してきます。 振動によって内蔵されたラトルが金属音を出しますが、ラトル無しのサイレントタイプも一般的です。リップがなく空気抵抗が少ないうえに比較的重量があり、かなりの飛距離を得ることができます。

棒状のボディに針が付いただけの最もシンプルな構造です。ただの棒から、卵に近い形のもの、本物の魚にリアルに似せたものなど様々あります。内蔵ウェイトの位置と重さで、浮いたときの角度がほぼ水平から垂直まであります。特別な機能は持たず、糸を巻くだけでは何もしてくれないので、ロッドアクションによって数パターンの決まった動きをさせます。頭を左右へ交互に振るドッグウォーク、水面を左右に滑るように動かすスケーティング、水鳥のように頭から水中につっこむダイビングなどのアクションがあります。ペンシルベイトはウォーキング・ザ・ドッグとスキーイングに分けることが出来ます。ウォーキング・ザ・ドッグは直立し、スキーイングは斜め立ちします。

ペンシルベイトのような棒状のルアー本体の前後に、1枚ないし2枚の金属製のプロペラを持ちます。プロペラが1枚だとシングルスイッシャー、2枚だとダブルス一シャーと呼びます。ルアーを引くと水流でプロペラが回転し、その音や波、プロペラのきらめきなどで魚にアピールします。ダブルスウィッシャーの中には前後のプロペラの回転を時計回りと反時計回りにし本体が回転しない様に工夫したルアーもあります。チューニング用に様々な形状のプロペラが売られているようです。

ボディに装備するなんらかの仕組みで騒々しく音を出したり、暴れるように激しくアクションをして魚を誘うルアーのこと。後述のバズベイトもノイジーに分類されます。水面に落ちて暴れる小動物や昆虫をモチーフにしたものが多いようです。基本的にはただ糸を巻くだけで勝手にアクションをしてくれるので、初心者向きと言われています。夜釣りでは定番のルアーとされています。アクションをする仕組みはメーカー各社がそれぞれに考案するため、特に決まった形態がなく、ゼンマイ仕掛けで振動するなどかなり奇抜なものもあります。よく知られる代表的なルアーにはクレイジークローラーやジッターバグ。

ボディはゴムのような柔らかい素材で、カエルやネズミを模しています。尻部分に脚パーツやラバースカートが付属するものが多いようです。中空または固形になっていて軽く、水に浮きます。針はボディ表面にぴったり沿うような作りになっており突出しないために、きわめて根がかりしにくくなっています。柔らかなフロッグの場合、捕食魚が噛みつくと樹脂製の柔らかいボディーから針がむき出しになってフッキングします。特別なアクションはせず、水面を泳ぐカエルやネズミをイメージして動かします。葦の中やリリーパッドなど、ほかのルアーでは必ず根がかりするような茂った場所で威力を発揮します。ただし、その針の形状はライギョやナマズ向けで、ブラックバスに対しては少々フッキングしにくいという欠点があります。

テールも何もないミミズのようなシンプルな形状で、シンプルさゆえにロッドアクションの応用の幅が広くあります。必ずしもミミズを模した動きだけでなく、水中を泳ぐ小魚などをイメージして泳がせることも可能です。

リグとはワームを使うための仕掛けのことです。基本的にシンカーの位置で名前が変わり、攻め方が変わります。針の付けかたや種類、シンカーの形や位置等によりアイデアの数だけリグが存在する、と言っても過言ではなく、オリジナルのリグを研究する釣り人も少なくありません。

近年釣果の目覚しいリグです。ワッキーとは日本語では「変わった」という意味。他のリグではワームの先端部に針を付けるますが、ワッキーリグの場合はワームの中央部に針を取り付けます。水底まで沈めずに中層を狙うことが多いようです。一般的にはシンカーは用いないことが多いですが、シンカーの利用方法により様々なバリエーションがあります。

フライとは釣りに用いる疑似餌の一種で西洋の毛針のこと。主としてフライフィッシングで使用されています。フライは淡水魚や海水魚が捕食する可能性のあるあらゆる種類のものを表現するために作られた疑似餌で、その対象は水生昆虫、陸生昆虫、甲殻類、蠕虫、小魚、植物、果肉、魚卵、小型爬虫類、両生類、哺乳類、鳥類など。現代のフライには天然および人工の多種の素材が使われています。

20世紀中頃までの初期のフライフィッシングにおいては、フライフィッシャーのクリールに魚をもたらす能力から、効果的なフライ・パターンは『killing flies』と言われていました。19世紀中頃までには数千種類のフライ・パターンが考案されていましたが、今日ではく数えきれないほどの種類が存在しています。

フライを使う釣りが出てくる最初の文献は、西暦200年頃にアエリアンが書いたとされる博物誌です。その中でマケドニアのフライについて論じられていました。1496年には修道女ジュリアナ・バーナースの作とされている『The Treatyse on Fysshynge with an Angle』が出版され、その本にはロッド、ライン、フックの作り方や時期に応じて使用する様々なフライの仕上げ方が含まれています。[Artificial fly]という用語の初出はアイザック・ウォルトンの『釣魚大全(1653年)』です。ウォルトンが『釣魚大全』を執筆していたのと同じ頃、ジョン・デニーは『釣りの神秘(1652)』を出版しました。それには最古のものとして知られているフライのイラストが含まれています。

1800年代初期までには、トーマス・ベストの『釣魚技術論(1807) 』からの次の典型的な引用とほぼ同じような釣りの文献において、フライフィッシャーによって使用されるすべての種類のフライに言及するために[Artificial fly]という用語が日常的に使われていました。フライという用語は飛ぶ昆虫を模倣した物を指すものでしたが、1800年代中頃にはずっと広い範囲の模倣に対して用いられるようになりました。

ドライフライは浮力を持つように、或いは水面上に浮くように設計されています。水生昆虫や陸生昆虫の成虫の形状を表現しているのが特徴で、一般に淡水魚用のフライと看做されています。イマージャーは水面膜の中で漂うフライです。